令和2年度(2020年度)広島大学英語大問1の解説

こんにちは!進学空間Move高校部特別講師の諏訪です。

この記事では、令和2年度(2020年度)広島大学2次試験英語大問1の解説をします。

広島大学合格のための対策や受験勉強に役立ててください。

広島大学英語の大問1

令和2年度(2020年度)に限らず、広島大学の英語は大問1で長文を日本語で要約する問題が出題されます。

何文字に要約するのかは年によって異なりますが、だいたい250字前後だと考えておいてください。

令和2年度(2020年度)は220字~240字での要約でした。

解説に入りますがその前に、手元に令和2年度(2020年度)広島大学英語の問題を必ず用意してください。

あと、できれば自力で解いた後にここから先を読むようにしてください。

用意し、解きましたでしょうか?

では、解説に入ります。

要約問題とは

要約問題を解くとき、皆さんは長文を読みながら

「ここを要約に書こう!」

と思った箇所に下線を引きながら読んでいることと思います。

そんなあなたに質問です。

「そこに下線を引いた理由は何ですか?」

「文脈で…」「なんとなく…」「重要そうだったから…」

そういった答えが聞こえてきます。

これでは、本番で確実に大問1で合格点をとることは難しいです。

「文脈で…」「なんとなく…」「重要そうだったから…」といった感覚が本番も模範解答と一致する形で発揮されるとは限らないからです。

では、本番での確実性を高める解き方はどのような解き方でしょうか?

それは、論理構造を示す語句に注目して解いていく方法です。

どの英文が出題されても不変です。

今回の英文を題材にして、「論理構造に注目して要約を完成させる」解法を確認していきましょう。

解説を読む前の作業

まず、各段落に番号を振ってください。

今回は、全部で10段落あります。

ズレが生じるとしたら、「”Most of these …」の部分ですね。

私はここも1つの段落にしました。(第7段落になっています。)

ではまいります。

段落ごとの解説

第1段落

①「are more likely to」があります。これは「傾向」を表しています。

長文で「傾向」が出てきたらパターンは2つです。

A「一般的にはこういう傾向だけど、…なケースにも最近は注目が集まっている」

B「…な傾向があることを皆に伝えたい」

このどちらかです。

Aの場合には要約に入らず、Bの場合には要約に必ず入ります。

では、AとBはどうやって見分ければよいのでしょうか?

それは、「段落内または次の段落に逆接を示す接続詞や論理接続の副詞があるかどうか」です。今回は、第1段落や第2段落に逆接がないのでBと判断します。

したがって、「体重に関わらず、速く歩く人は長生きする傾向にある。」を書くことになります。

②助動詞は「意見」「主観」を表します。(これは共通テスト対策でも必須の知識です!!!)

今回、「might」に注目し、その文を筆者の意見が述べられているところ=要約に入れるところとして書きましょう。

また、「than」は比較⇒対比構造を示します。これも要約に入りやすい要素です。

「体力はBMIよりも優れた健康の指標である(かもしれない)」ということです。

第2段落~第4段落

第1段落で示した「傾向」についてのデータを示しています。

この部分は軽く読み飛ばしてもOKなのですが、ポイントのみ紹介します。

①第2段落「brisk」の推測

「brisk」は使用頻度が低い英単語なので、意味推測の方法を紹介しておきます。

(歩く速さが)slow, average, briskとなっているので、「遅い」「普通」「早い」の3段階だろうなと判断しましょう。

②第3段落1行目の「than」

比較級=対比構造は要約に入りやすいです。

BMIに関係なく、歩くのが速い人は長生きであることが示されています。

これは要約に入りますが、既に第1段落でリストアップ済みですね。

③第4段落2行目の「longer」

比較級=対比構造は要約に入りやすいです。

歩くのが速い人は長生きであることが繰り返されています。

こうして反復されている内容は「要点」である確率が極めて高いので、確証を持って読み進めることができます。

本番において、「自分の考えに確証が持てること」は精神的に非常に有利です。

ここからの数行は高得点狙いの人だけ読んでください。

第4段落に記されている「病的な肥満であっても体力があれば」は第1段落「体重に関係なく」や第3段落「BMIに関係なく」をより具体的にしてくれているので、この部分を要約に入れてもらえるとバッチリな要約になります。

第5段落

①「But」逆接の接続詞です。逆接の接続詞のあとは要注意です。

加えて、第1文には「must」「could」と助動詞が2つ使われています。

特にmustは「~に違いない」「~しなければならない」どちらで訳すとしても「強い圧力」を表しますのでかなりの高確率で要約に入ります。

というわけで、

第1文「歩くのが遅くBMI値も低い人が体力を強化することで寿命を延ばせるかや歩く速度で病気にかかるリスクを測定できるかを判断するにはさらなる調査が必要である」

は要約に入ります。

第6・第7段落

第5段落の補足をしている段落です。

論理構造的に注目すべき語句がないので、飛ばします。

第8段落

①「answer」=「答え」

文章には1つのテーマがあります。

そして、そのほとんどは、「問いかけ」の形をとっています。

したがって、「answer」という語句は非常に重要な役割を持ちやすいです。

②「A vs B」⇒対比構造を示します。

③「because」⇒因果関係を示します。

これらにも注目し、「歩く速さは体力の良い指標である。」を要約に入れます。

第9段落

①「the lowest」

最大級表現⇒重要であることが多いです。皆さんも、「クラスのなかで私が最も○○」と言い切るには自信や勇気がいりますよね。筆者もおなじです。最上級表現を用いている箇所は筆者が自信をもっている内容、強調したい内容が書かれています。

②「is contrast to」⇒対比構造を示します。

③「in relation to」⇒関連があることを示します。どのような関係性であるのか

(「因果関係」なのか「対比関係」なのか「イコール関係」なのかそれ以外の関係なのか)

 を注意して読み取る必要があります。

④「it didn’t show causation」⇒因果関係を示していない。

 「causation」は見慣れない単語かもしれませんが、「cause」「because」は馴染みのある単語だと思います。これと③のような思考から、「causation」が「因果関係」を意味すると判断できればよいですね。

以上を踏まえると、

「最も寿命が短いのは肥満の人ではなくやせていて歩くのが遅い人。」(①②)

「歩く速度と寿命の関係が因果関係なのかはまだ不明(調査が必要)」(③④)

が要約に入ります。

第10段落

①「a key message」これは文字通りですね。重要です。「カギとなるメッセージ」です。

②「should」これまで何度か書いた通り、助動詞は筆者の主観を表します。そのなかでも、「should」は特に意味が「強い」助動詞であるため要約に入りやすいです。

①②より、「歩く速度をあげて健康になろう」が要約に入ります。

これらすべてをまとめると、

「体重に関わらず、速く歩く人は長生きする傾向にある。歩く速さは体力の良い指標であり、体力はBMIよりも優れた健康の指標だ。病的な肥満であっても体力があれば長生きできる。最も寿命が短いのは肥満の人ではなくやせていて歩くのが遅い人だ。歩くのが遅くBMI値も低い人が体力を強化して寿命を延ばせるのか、歩く速度で病気にかかるリスクを測定できるのか、歩く速度と寿命の関係に因果関係があるのかといったことを判断するにはさらなる調査が必要である。とはいえ、歩く速度をあげて体力をつけることは重要といえる。」

(240字)

この解答例は「ここを使おう!」と決めたものをただリストアップするだけでなく、日本語として自然になるようにつなぎことばを工夫したり順番を入れ替えたりして整えました。しかし、入試本番においてはあまり意識しなくても良いかもしれません。

答案の採点基準は「○○が書いてあるかどうか」であることが多く、登場の順番やつなぎ目は意識されないことも多いからです。

もちろん、つなぎ目が滅茶苦茶では全体として支離滅裂になり印象も悪く減点が予想されるのである程度(日本語として不自然でない程度)には整えましょう。

以上が、令和2年度(2020年度)広島大学2英語大問1の解説となります。

あなたの広島大学受験対策の一助となれば幸いです。

ではまたほかの記事でお会いしましょう!

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